昨日までの雨がすっかり上がり、晴天の中東京へ向かいます。青い空には積乱雲。富士山は、雲に囲まれているものの白と黒のシルエットを作りだしています(写真中)。海の色からも
すっかり夏とい言ってよいでしょう。
今日の目的は、
厚生労働省で開催された
第6回 第七次看護職員需給見通しに関する検討会
に、委員としての参加です。
1)長期的看護職員需給見通しの推計について
伏見清秀委員(東京医科歯科大学医療政策学講座医療情報システム学教授)
私も委員を務めたあの
社会保障国民会議の2025年の将来推計に、看護の部門でより推計を精緻化します。そこで、国民会議のA,B1,B2,B3シナリオに条件修正したN1、さらにワークライフバランスなども加味したN2シナリオが示されます。これによってA-N1,A-N2からB3-N1,B3-N2までのシナリオに沿って推計されます。
いずれのシナリオでも需要が供給を上回っています(写真左)。
2)第七次看護職員需給見通し(暫定版)について
厚生労働省が中期的見通しとして
昨年末に各都道府県を通して全病院や施設に行った調査の集計の第一報です。これによっても
需要が供給不足を上回っていることが示され、2015年までの需要見通しのグラフの傾きを、2025年まで延ばせば、現行140万人の看護職員が190万人必要なことを示します(写真右)。
(↑の画像をクリックすると拡大します)
私の方から、少子化と産業別の労働力確保競争の中で、看護職員を増やしていくためには労働環境や待遇改善が必須であり、
今回のデータを早急に活かして、来年度予算からでも看護師養成、離職防止などに積極的な財政施策を求める姿勢の必要性を提唱しました。
この検討会関する報道記事(CBニュース):
「看護職員の需要数、15年に150万人の見通し―厚労省」へリンク
第七次看護職員需給見通しに関する検討会第6回資料(厚生労働省ホームページ)へリンク