真夏の
長良川は梅雨の長雨を受けて豊かな水量です。金華山の岐阜城が白く光っています。そして、長良川といえば、
鵜飼でしょうか。
城涼し 天の真中に 孤絶して 山口誓子
おもしろうて やがて悲しき うかいかな 松尾芭蕉 その、長良川沿いの
長良川国際会議場を主会場に昨日から、
第60回 日本病院学会
が開催されました。メインテーマは
医療人の協働と明日を拓く力
~人間50年から100年へ~
です。学会長は、VHJ研究会で懇意にしている
山田實紘・社会医療法人厚生会木沢記念病院理事長(写真右)です。
学会長講演では、医療人の協働、すなわちチーム医療を今謳い上げる意義を語ります。
また、本学会を主催する
日本病院会の堺 常雄会長による
会長講演では、病院の抱える諸問題の解決策の一つとしてのチーム医療の意義を語ります。
さらに、招待講演は、あの
舛添要一・参議院議員です。大臣を離れただけに、現職中に聴いた全日本病院学会での講演よりも歯切れよく聞こえます。
医療改革のために、
1.現場第一、2.世界に通用する医療、3.本気の財源論、4.国民参加の改革を提唱します。
目玉のシンポジウムとして、
岩崎 栄氏の司会による
チーム医療:職能分担の功罪
などが掛かります。どうも私には、チームのメンバーとして、思いやり尊敬しあうことは重要ですが、その中での
権限と権利にはどれだけ責任が取れるかがカギのように思えてなりません。
今日の2日目の一般演題の「
病院機能評価・ISO」のセッションは私が座長でした。私の前のセッションは
福井次矢・聖路加国際病院院長が座長の「
医療の質・臨床指標」です。
臨床指標が、持ち場の自律的な改善を求めるものだとすれば、病院機能評価・ISOは病院組織が総がかりで目標に向かって進む改善と言えるでしょう。5人の演者から教えていただき、また短い時間でしたが演者間を含めて聴衆にも楽しんでもらえるディスカッションができたように思います。