混迷の政局、将来の道筋が立たない中、
医療をこれからどうするのか、はたまた平成24年4月に迫る診療報酬・介護保険報酬の同時改定がどうなるかなど、少なくとも政治主導に期待できないという雰囲気になってきたように思います。そうなると官僚主導。様々な憶測が飛び交いました。
そんな中、
2008年に将来の日本の社会保障を唯一客観的な数字でシュミレーションし、4つのシナリオを描いた「社会保障国民会議」が再びというか当時以上に注目されました。現職の医政局や保険局の担当者の講演、あるいは研究者の将来予測の前提にこの会議の資料がたびたび現れるようになってきました。
そして、この会議のメンバーの一人であったということで、私に解説と予想せよと言った依頼も増えた年でした。政府関係では、
行政刷新会議規制制度改革分科会ライフイノベーションWGで異例の私のプレゼンテーションが行なわれたほか、
日本医師会地域医療対策委員会でも私のプレゼンテーション時間をいただきました。さらに、その他民間会社主催の講演会などでもこの会議に触れるようリクエストされました。また、
このシナリオからみた全日病が提唱する地域一般病棟の必要性も主張させていただきました。
新たに厚労省は
社会保障検討本部を発足させたようです。社会保障国民会議以上のシナリオができるかどうかこの動きにも注目です。
ニュース記事にリンク:CBニュース「厚労省の社会保障検討本部が発足」
月に3回発行される
社会保険旬報 No.2446 2011.1.1号が届きました。新年号ということで
細川厚生労働大臣のインタビューもありますが、
厚生労働省保険局医療課長の鈴木康裕氏へのインタビュー記事に注目です。「官僚主導」のこれからのスケジュールや思いが語られています。是非本誌をご覧ください。
そして、新春らしく「
新春随想」が今号に掲載です。9人の筆者です。その中に、私が
CentralとPeripheral
というお題で書かせていただいております。
(↑の画像をクリックすると拡大します)