今日から、
七尾看護専門学校の1年生に対して
総合医学論(医学概論)の講義が始まります。鉄は熱いうちに打て!医療の心、看護の心を叩き込もうと思います!
今日は冒頭に、
東日本大震災の話からです。医学も遺伝子技術や先進医療で何でもできるように錯覚したこともあります。しかし、
人智を超える事は起きるのです。治らない病気、苦しまなければならない病気もたくさんあります。医療者としても傲慢になることなく、患者に寄り添う温もりや悟りを感じる必要、すなわち
スピリチュアルな医療も忘れてはならないのです。
そして、午後からは、当法人をフィールドにして研究してきた
産業技術総合研究所サービス工学研究センターによる
平成22年度経済産業省委託事業:ITとサービスの融合による新市場創出促進事業(サービス工学研究開発事業)
医療・介護施設におけるサービスプロセスの計測と可視化に関する報告
を同センターの
三輪洋靖研究員から紹介していただきました。
サービスプロセスを「
サービス提供における人,モノ,情報,道具,時間,カネの一連の動き・流れ」と定義し、その
可視化の目的を
顧客満足度(CS)の向上 → 利用者視点
従業員満足度(ES)の向上 → 従事者視点
利益の向上 → 管理者(経営者)視点
とし、これら視点での可視化が
サービスの品質向上・生産性向上に役立つとします。今回は介護老人保健施設・和光苑でのサービスプロセスを職員の
作業内容(図上)、作業場所(図中)、対応人物(図下)からタイムスタディーで検討です。そして、1月からはじめた電子カルテ記録入力をけいじゅサービスセンター(コールセンター)で代行することによる
間接業務の削減効果と直接看護・介護の増加効果も導入前後で分析し、TQM活動へも支援です。
今後
ベストプラクティスとは何かを病院や介護施設で検討していきたく思います。