来年4月に
医療費(診療報酬)と介護費(介護報酬)の6年に1度の同時改定があります。診療報酬改定の配分を決める
中央社会保険医療協議会(中医協)総会、9月7日の第196回では、これからのロードマップである
次期診療報酬改定に向けた今後の検討スケジュールも提示されています。
参照:
厚生労働省:中央社会保険医療協議会総会議事へリンク
また、9月16日に開催された
社会保障審議会医療保険部会では、
次期診療報酬改定の基本方針策定について議論されています。
2010年改定の基本方針である
▽充実が求められる領域を適切に評価していく視点
▽患者から見て分かりやすく納得でき、安心・安全で生活の質にも配慮した医療を実現する視点
▽医療と介護の機能分化と連携の推進などを通じて、質が高く効率的な医療を実現する視点
▽効率化の余地があると思われる領域を適正化する視点
に加えて、今回は、
▽東日本大震災で明らかになった問題を踏まえた、災害に強い医療の評価、被災地の医療機関への診療報酬での対応
▽社会保障・税一体改革成案に掲げられた病院・病床機能の分化・強化や、在宅医療の充実などの方向性をどう反映させるか
▽6年に一度の介護報酬との同時改定で、医療・介護の機能分化や連携構築に向けた評価の在り方
が論点となるようです。
参照:
厚生労働省:第45回社会保障審議会医療保険部会配布資料へリンク
いずれにしても、われわれ病院は公も私も同じ政府による
公定価格での業態です。したがって、この動向には注目します。と同時に、坐しているばかりではなく、
医療の質とサービスを守り、さらに向上させるために、今の医療制度の矛盾などを論拠を明らかにして強く国に訴えています。
そういった意味でも、
地域医療を守る民間病院の立場、2,600を超える病院が加盟する全日本病院協会の副会長として、この時期には汗を流さねばなりません。
連休にもっ変わらず昨日から全日病で会議三昧でした。そして、これから家族連れでごった返す羽田空港を後にします。