今日は午後から、
金沢エクセル東急ホテルを会場に
第44回 金沢大学第三内科開講記念会
に関連病院の理事著として参加です。当院で勤務した、あるいは初期臨床研修を終えたたくさんのOB,OGと懐かしく再会です。
この会では各研究室(血液・移植研究室、血栓止血研究室、呼吸器研究室)から優秀研究発表と同門会からの表彰やOBの勤務する病院報告、そして
中尾眞二教授(写真)による現状報告や教室員のあるべき医師像などの講演もありました。和やかな中にも教授の性格そのものの真摯で学術的な記念会でした。
特別講演は、
東大寺長老・東大寺総合文化センター総長の森本公誠氏(写真)による
奈良時代の医療行政と介護
です。西暦700年前後の聖武天皇、光明皇后の時代です。この時代の詔勅や法律など文書はあの正倉院のおかげで比較的現存しており、その分析から、いまの社会保障・税の一体改革も真似るべき
福祉国家日本が見えてきます。
鰥寡惸独(かんかけいどく)、高齢者、身体障害者ほかの社会的弱者は非課税はもとより、その人たちの介護者へ減税措置が講じられています。特に「老いる」ことに尊厳性が見受けられます。そして、それが辺境の佐渡や薩摩でも実行された記録も残っています。
とても刺激的な時間をいただきました。ありがとうございます。