抜けるような青空、そして日比谷公園でほころび始めた
梅の花を眺めながら、
厚生労働省です。
10:00から昨年の8月以来となる
医道審議会医師分科会医師臨床研修部会
に出席です。非公開での臨床研修指定病院の認可と取り消しの案件の審議の後、公開でいよいよ
平成27年度からの臨床研修病院の指定基準について、今秋の取りまとめを目途に議論を開始します。今日は、
医師臨床研修制度の評価に関するWGがまとめた論点整理の説明と、それに沿った各委員の意見陳述と意見交換です。
私の方からは、この制度発足以来の
社会の変化として少子高齢化の進展をあげ、今後の
認知症医療や在宅医療などの重要性とそのためのプライマリーケアを基本的に身に付けた医師こそが、時代の要請であると述べました。それは、例え専門医となった後も基礎的な能力として必要に違いありません。さらに、
3次救急病院やがん診療連携拠点病院などが疲弊するといった状況からしても、それらを補完するためにプライマリーケアとしての広い範囲での診療能力に長けた医師と病院が必要であることを主張しました。
今後、WGの論点整理で両論併記となった
弾力化プログラム(3科必修)か7科必修か、必要な症例数、募集定員の考え方、地域枠とマッチング、中断再開の考え方、研究医養成との関係などを中心に、それぞれの立場で議論し、一定の決着・とりまとめに向かうことになります。