昨日に続いて、
全日本病院協会・病院医療ソーシャルワーカー研修会2日目です。
9:00から研修がスタートします。
講演③ 医療ソーシャルワーカーに求められるマーケティングの視点
法政大学教授 佐野 哲
全日本病院協会副会長 神野 正博
初めに佐野教授から、経済学者的視点でマーケティングを概観します。
「顧客満足」をキーワードに「売れる仕組み」を考える活動である
マーケティングは、病院に当てはめると
「患者満足」をキーワードに「利用される仕組み」を考える活動</b>となります。その上で、患者ニーズと医療圏内の市場規模から利用される方法(連携)、期待を裏切らない関係部門の統合を図る必要があり、この統合する役割こそ、顧客に一番近いMSWの役割であるとします。 また、私からは同じようにマーケティングの本質を社会の変化に適応した上で、
「誰に何を売り込むか」であるし、そのための調査や売り方の重要性を説きました。そして、多疾患を持つ高齢化の時代の中で
前方連携→病院内連携→後方連携の線が再び前方連携に繋がることこそ、地域包括ケアそのものであるとお話しします。
さらに、
グループワーク②・発表② 医療ソーシャルワーカーの連携技術・方法論~SWOT分析による演習
日本福祉大学社会福祉学部保護福祉学科教授 田中 千枝子・ファシリテーター8名
グループワーク③・発表③ 事例検討「専門性と組織論で葛藤する事例」
日本医療社会福祉協会理事 伊藤 正一・ファシリテーター8名
座学からグループワークです。まさに、SWOTのT(脅威)として厳しい診療報酬改定が続く中で、それに対する対策でW(弱み)をS(強み)につなげるかの討議など多彩な研修が続きます。
そして、最後に
終了証を交付して終わります。
地域包括ケアの時代に相談業務から連携、広報業務が、病院MSWの役割の増大とそのミッションの確立に繋がるに違いありません。