早朝の七尾を出て、小松空港から空の上です。春の柔らかい日差しの下で、なお煙はく
御嶽や
富士山、そして周辺の山々が
水墨画のように広がります。
七尾より霞が関単純往復です。10:00より、
厚生労働省で開催された
医療従事者の需給に関する検討会
第3回 医師需給分科会に出席します。
医師の需給推計、供給推計の方法と
医師偏在がテーマです。
特に
平成29年度で切れる医学部暫定定員増をどうするのか、地域偏在をどう解消するのかがテーマです。
需給推計、供給推計に関しては、入院医療に関して、地域医療構想における病床推計ごとに、必要な医師数を係数をかけて算出する案が提出されますが、女性医師や高齢医師数をどう割り戻すか、地域医療構想で論議されていない外来医療、精神医療における需要推計など多くの意見が出ていきます。
また、
偏在に関しては、患者・住民の視点、医療提供者の視点を考慮しつつも、10年前に医学部定員増を決めた時の目標は達成されたのか、その時から施策が行われていなかったのではないかと疑問も噴出します。
私から比喩的に出した
バケツの水が溢れて初めて医師の偏在は解消されていくのか、それともバケツの大きさを変えるのかについて委員からの意見が出されます。すなわち
規制をかけないならばまだまだバケツに水を供給すべきであり、規制をかけるならば、職能団体によるプロフェッショナルオートノミーの責務か、あるいは公共の責務かなど前向きな議論を展開することができました。