2025年の高齢社会に向けて、個別に熟練した看護師の養成は待っていられないという認識の下、医師の判断を待たずに手順書により、一定の診療の補助を行う看護師を養成するという目的で、2014年6月の医療介護総合確保推進法成立、保健師助産師看護師法が改正され、2015年10月から看護師特定行為研修制度が始まりました。
8月4日付で、厚生労働大臣から恵寿総合病院は看護師特定行為研修の指定研修機関として指定されました。8月5日に、厚生労働省からプレスリリースされました。
昨年の10月の本制度開始以来、今回の7機関の指定を加えて、
全国で28機関が指定されたことになります。この中で、全国で指定された病院は10病院、
東海北陸地方の病院としては第1号の指定となります。
全日本病院協会では、
厚生労働省の看護師の特定行為に係る指導者育成事業を受託し、全国の11か所で
看護師特定行為研修指導者講習会を開催します。
私がディレクター、チーフタスクフォースは佐賀大学の
江村 正先生、そして、タスクフォースとして全国の医学教育の専門家を配します。
今日、その第1回が東京・新橋のTKP新橋カンファランスセンターで開催です。冒頭で、岩澤・厚生労働省医政局看護課長の概要説明、その後、本制度の各自の理解を深め、指導者として必要な研修方法、教え方、研修評価、フィードバック技法などを講義、グループワークを駆使して研修です。
働く場所によって異なる特定行為の中身、技術は訓練によって身につきますが、それ以上に
アセスメントができる看護師の養成は、医療の質の保証につながるに違いありません。
特定行為研修を修了した看護師の役割、位置付け、課題に関するグルーワークでは、「人魚は人か魚か」という本制度の本質的な命題なども議論されます。
全日本病院協会が提供する参考資料へのリンク