冬型の気圧配置で、ついに七尾にも雪が積もったようです。除雪対応の連絡を受けながら、私は青空の東京です。全日本病院協会を会場に3年前から、毎年行われて大人気の
平成28年度 第1回「病院職員のための認知症研修会(ユマニチュード®入門研修会)」
です。元来、フランス語のHumanitudeは、英語ではHumanity、日本語では「人間らしさ」です。まさにこの認証ケアの手法は、特別なノウハウというよりも「人間とは」からくる哲学なのです。「人間とは」に続いて「優しさとは」「愛とは」「幸せとは」など人間が大切にすべき価値観と実態を一致させた時、人と人との関係を見直した時に、このケアが生まれるのかもしれません。
冒頭で、
担当副会長として私から満員、120人の参加者にエールを送ります。そして、3年前の第1回に引き続いてフランスから今回参加する
サプライズゲストとして、この
ユマニチュードの創始者であるイブ・ジネスト Yves Gineste先生を紹介します。
まずは、
国立がん研究センター東病院の小川朝生先生による
一般病院における認知症・せん妄への対応
と題する講演です。私たちが、年齢のせい、本人の性格として片づけていた多くの症候が認知症・せん妄にあることも知ります。
そして、ここから2日間は
国立東京医療センターの本田美和子先生とインストラクターによる
ユマニチュードに関する講義と演習です。冒頭には、創始者ジネスト先生から、熱く、身振り手振り、そしてユーモアを交えながら哲学と価値観を講義いただきます。まさに、世界の認知症ケアの革命は、人間として当たり前のことに取り組むことなのです。