今にも雨が降りそうな
三田共用会議所講堂にて、10時から
厚生労働省主催の
看護師の特定行為研修シンポジウム
です。
この3月1日の指定で
特定行為の指定研修機関は39か所となります(
厚生労働省ホームページへリンク)。情報提供の後、
看護部長、訪問看護ステーション所長、地方の病院管理者、そして行政の立場から特定行為研修修了者の役割と期待を語ります。中小病院の立場から
美原記念病院の髙橋看護部長は、患者の病状の変化や合併症を早く見つけるアセスメント能力と臨床推論を学んだ研修終了看護師の活躍をイメージしながら育てる必要性を、
訪問看護ステーション愛美園の中島所長は、eラーニングの利用や実習機関の分割によって訪問看護ステーションの看護師の受講に大きな支障がなかったことや受けることによっての看護能力の大きな底上げ効果を強調します。医師・管理者の立場の
新小山市民病院の大谷副院長は研修のためには病院にとっての価値を明確にし、医師との相互理解の大切さを語ります。そして、
パネルディスカッションでは、中小病院だからこそできる研修や研修修了者の働き方などが議論されます。
さらに13:30より
同会議所会議室にて、
特定行為研修指定施設の代表が一堂に会して
第1回看護師の特定行為に係る指定研修機関意見交換会
の開催です。こちらは情報提供、事例報告の後、「2025年に向け今後の医療を支えるために指定研修機関が取り組むべきこと」というテーマでグループディスカッション、全体討議です。改めて、どういう体制でどういう仕事をするのかという本質論や、労務管理、名称・終了証統一、診療報酬などの問題が挙げられ、加えて指定研修機関間の連携・情報交換の場の設定の必要性が挙げられます。
患者の生活リズムを崩すことなく治療を受けれるようにするために、患者に寄り添う特定行為研修終了看護師が増えていくことを願うばかりです。
その後、雨の中、
梅園を抜け夕暮れ時の
厚生労働省で打ち合わせです。