29日には、公立加賀中央病院から、管理部長さんをはじめとして医師、看護部長、事務系職員など8名の見学です。
当院が平成6年から日本の病院に先駆けて導入したJITS ( Just in Time & Stockless )を目指した
SPD ( Supply Processing Distribution )システムの見学です。概要の説明の後、外来、病棟、血管造影室、手術室を案内しました。厳しい自治体病院経営における経費削減の一環として検討されているようです。
夜は市内の料亭「番伊」で
第13回能登地域循環器病診連携懇話会です。
近隣の病院、開業の先生に加えて救急隊の方々が参加です。
恵寿パートナーズ心臓血管センターから、長島医師が心臓カテーテルによる血管内治療の戦略と症例を提示。そのあと源河医師が末梢動脈疾患(PAD)の2007年1月に決められた最新の国際ガイドライン、TASCⅡ(*)を提示し、生命予後における足の動脈硬化による血管病変の重要性を説明。最後に濱田医師による、下肢動脈の血管内治療症例の提示でした。会場内は、特に目からうろこ的な足の治療に活発な質問がなされ、また懇親会も大変盛り上がりました。
特にPADは下肢(足)に障害を及ぼし、足のだるさや冷感、歩行障害、痛みや潰瘍形成、壊死などを引き起こし日常生活に不自由をきたし、最悪の場合には足を切断しなければならない疾患です。同時に、動脈硬化性疾患全体の有力な危険因子であり、PADに罹患すると冠動脈疾患や脳卒中の死亡率が5~6倍に上昇することが問題となっています。
当院がこれから進める
"Legs for Good life"キャンペーンの第一弾となるものでした。
*:TASCはTransAtlantic Inter-Society Consensus for the Management of PAD の略