神野正博のよもやま話

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第12回救急事例検討会

今日は第12回救急事例検討会の開催です。

地元である七尾鹿島広域圏の救急隊各小隊とお隣である羽咋郡市広域圏救急隊の代表の方が当院にお越しいただきました。当院からは、救急に関わる各科の医師や研修医、看護師、検査技師、放射線技師などが参加です。

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救急隊より照会された小脳梗塞(脳外科)、熱中症・横紋筋融解症(腎臓内科)、総胆管結石(消化器科)の担当医からの症例提示、入院後の経過、搬送時の注意点などを話し合いました。さらに今日は、上半期の救急症例の統計的検討を東院長補佐から提示いたしました。
統計的には、脳卒中や心疾患といった循環器系が最も多い搬送事例でした。これを踏まえて今後の検討会のあり方として全体会の他に循環器分科会設置などの提案も当院からさせていただきました。地域のこういった疾患の救急患者さんの救命率のアップのためにも、こうした検討会によるお互いの理解とレベルアップがきわめて重要だと思ったのでした。
by dr-kanno | 2007-10-22 21:56 | 病院のこと | Comments(0)

DPC協議会 in 東京

昨日20日は家を朝6時に出発です。まだ薄暗い夜明けの能登海浜道から小松空港、東京・信濃町です。閑静な住宅街のなかにある東医健保会館です。
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日本DPC協議会理事会と同協議会が主催する第5回DPCセミナー in 東京への参加です。

理事会では、この協議会の目的として
・DPCのあるべき姿への政策提言
・病院のためのデータ活用
・国民への透明性

などが話されました。

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そして、午後からのセミナーでは、(写真左から)西村昭男・日本DPC協議会理事長(特定医療法人カレスサッポロ理事長)の挨拶の後、「医療制度改革の展望」と題した宮島俊彦・厚生労働省大臣官房総括審議官、「DPC包括支払い制度をめぐる現状と課題~求められる医療の見える化」と題した川渕孝一・東京医科歯科大学大学院教授の講演がありました。
宮島審議官は進めてきた今回の医療制度改革を国民皆保険、老人保険制度創設に次ぐエポックメーキングだと自画自賛した上で改革に係るキーワードを羅列した内容です。頭の整理をさせていただきました。川渕教授は、今後5年間で国がしたいことは「平均在院日数の短縮を通じた病床の削減」と断言した上で、DPC病院の品格として、質の維持と透明性の重要性を説き、さらにP4Pの必要性もお話になりました。

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さらに、シンポジウムは、今回この協議会が世に問うた「DPCのあるべき姿への提言」(写真左)を受けて、この提言書をまとめた松木高雪・DPC協議会政策提言部会長(新日鐵室蘭病院副院長)、古城資久・医療法人伯鳳会理事長、高橋 泰・国際医療福祉大学教授によるシンポジウム「今回の提言に至る過程と背景を語る」でした。
ここで、医療費の日割り包括(DPC)が1入院包括(DRG-PPS)より優れる理由、2階建てDPCの必要性、2010年に迫る調整係数見直し後の医療機関係数のあり方についてフロアと共にディスカッションが繰り広げられました。特に医療機関係数に関しては、私のほうから病院のStructureばかりではなく、医療の質の反映での項目抽出の困難さとアウトカムまで視野に入れる必要性についてお尋ねさせてもらいました。
by dr-kanno | 2007-10-21 09:43 | 医療・介護制度のこと | Comments(0)

能登地域医療研究会~腎臓のお話

昨夜は、石川県七尾美術館のホールをお借りして、
 能登地域医療研究会 第5回学術集会
を開催しました。今回の腎臓についての勉強会です。地域の診療所の先生、病院の先生のほか、コ・メディカルの方々も多数出席でした。

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まず、七尾医師会長の桜井秀明先生の開会の挨拶の後(写真左)、一般講演として、当院腎臓内科の斎藤淳史医師による「腎臓から見た高血圧」というお話です。腎血管性高血圧、腎実質性高血圧、高血圧に合併する腎障害について症例を交えての講演でした。

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そして、特別講演は金沢医科大学腎機能治療学の横山 仁教授による「腎移植に関する最近の話題」です。腎臓が悪くなったら、血液透析、腹膜透析(CAPD)、腎移植という治療法があります。今回はこの3つの選択肢の中での腎移植と移植後の管理ついてのお話です。すでに腎移植患者が2万人を超えているお話に驚き、その方々の腎臓は1個だけであるので当然腎臓の血流量は健常時の50%以下になること、したがって全身の血管合併症を起こしやすい慢性腎疾患(CKD)の対象者であり血管病変対策が重要であることなどをお話いただきました。フロアから活発で学術的レベルの高い質問が出され、大変盛会でした。
by dr-kanno | 2007-10-13 10:46 | 地域医療 | Comments(0)

石川県脳卒中医療連携セミナー開催

先日も私たちの能登地域における石川県からのモデル事業としての脳卒中地域連携クリティカルパスの話題を紹介しましたが、、、

昨日、8月29日の午後には第2回石川県脳卒中医療連携セミナーが当院で開催されました。実際に、金沢大学脳神経外科の濱田潤一郎教授の指導の下で脳卒中地域連携クリティカルパス構築に取り組む金沢脳神経外科病院と当院の医師や看護師、リハビリ療法士、検査技師、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカー(MSW)、事務職など現場をつかさどる多数の職員が参加いたしました。また、能登地区からも能登中部保健福祉センターの所長さんや、地域連携パスの担当者、市立輪島病院、公立羽咋病院の担当者も参加してくださいました。

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b0115629_1047430.jpg特別講演として、濱田潤一郎教授の司会のもと、地域連携パスの先駆者として有名な香川労災病院脳神経外科部長の藤本俊一郎先生(写真右)による「脳卒中地域連携クリティカルパスに関して」という講演をいただきました。先生からは、病期と連携病院の継ぎ目に連携パスが関与すべき事が強調され、急性期、回復期、維持期のどの担い手も、また地域病院患者もがwin win winになれる体制の構築が大事であることが強調されました。そのためには、問題点解決のため、業務量を増やさないための話し合いの場の設定が重要なようでした。

また、両病院の担当者から、パス作成の進捗状況が報告され、藤本先生、濱田教授から有益なコメントや提言をいただき、大盛会の会となりました。
by dr-kanno | 2007-09-30 11:00 | 地域医療 | Comments(0)

在宅で死ぬこと~緩和ケア講演会

b0115629_1410940.jpg昨晩は第3回能登地区緩和ケア講演会が当院で開催されました。当院の緩和ケアにかかわる医師や職員ばかりではなく、近隣から奥能登までの病院、診療所、在宅看護の関係者が集まりました。
特別講演は「緩和ケア・ホスピスケアについて」と題して東京の鈴木内科医院院長  鈴木荘一先生にはるばるお越しいただきました。
先生は、実地医家として、わが国に緩和・ホスピスケアを最初に紹介した先生で、70歳を越えるお年ながら、息子さんと一緒に在宅患者さんにたいして24時間365日体制で患者さん家族を支えていらっしゃいます。緩和医療のための疼痛管理や症状緩和の重要性ばかりではなく、他職種とのチーム医療による支えと心のケア(スピリチュアル・ケア Spiritual Care)の重要性を熱く語っていただきました。
そして、在宅緩和ケア・在宅死の用件として、苦痛の解決、訪問看護や本人の希望以上に、家族の在宅死への容認が最も重要であったという研究結果も披露して下さりました。
by dr-kanno | 2007-09-29 14:12 | 医療・介護制度のこと | Comments(0)

全日本病院学会 秋田大会にて

b0115629_11445559.jpgこの連休の9月22日、23日は初秋の秋田
 第49回全日本病院学会秋田大会~医療革新元年 民間病院の明日を拓く~に参加してまいりました。

内容の濃い学会でしたが、いくつか印象に残ったことを報告します。
特別講演は、日本医師会・唐澤祥人会長、厚生労働省医政局指導課・伊東芳郎氏、前富士総研主席研究員・松山幸弘氏の講演を聞いてきました。
唐澤会長は、地域でセンター化ではない階層的な連携を主とした包括的医療提供の重要性を語り、国の安全保障と同様に人の安全保障としての医療・社会保障は政治の問題であると熱く語りました。
これに対して、松山氏は、以前からの彼の持論である地域医療でIHN Integrated Healthcare Networkの必要性、すなわち連携よりも強くシームレスに垂直統合された組織体が行うべきであると語り、民間病院の生き残りは、IHNを自ら構築するか、自治体病院を核に構築されるIHNの指定管理者になるか、機能を明確にし特定の分野に特化しIHNから選ばれる病院になるかと説きました。

シンポジウムでは、「勤務医不足下の医療」と題し、朝日新聞編集委員・田辺 功氏の司会で、埼玉済生会栗橋病院・本田 宏副院長、秋田県医師会・小山田 雍会長、永生病院・安藤高朗理事長、日本看護協会・楠本万里子常任理事が問題点を語りました。
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特に本田氏は、豊富なデータから厚生労働省、財務省のご都合主義を正し、現時点でOECDの医師平均よりも12万人少ない医師数を今の増加率で増やしたとしてもOECD並みになるには30~40年かかるといおう話はショッキングなものでした。また、看護師の役割分担に対して楠本氏は、認定看護師や専門看護師の役割アップで療養上の世話ばかりではなく相対的医療行為まで行うことの重要性を語りました。私が、かねてから主張しているNurse Practitionerの国家資格化に通じるものがあるかもしれません。

その他、「病院のあり方」の提言や、若手経営者が語るヤングフォーラムなどに参加しました。

b0115629_1213743.jpgそして、最終日のシンポジウム「人口減少下の医療経済を考える」で、GCA(株)代表取締役・佐山展生氏が「M&A最新情報と企業価値向上」の中で、「日本の社会では金融など問題があった業種は一度破綻して、はじめて再生した。閉塞感のある医療も一度破綻しなければならないかもしれない」と話されたことを印象深く聞きました。
by dr-kanno | 2007-09-25 12:06 | 医療経営のこと | Comments(0)



石川県七尾市の社会医療法人財団董仙会・恵寿総合病院(www.keiju.co.jp)理事長 神野正博のブログです。法人・病院の取り組みを紹介するとともに、地域医療や日本の医療への思いを綴ります。
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・社会福祉法人徳充会理事長
・公益社団法人全日本病院協会副会長
・一般社団法人日本社会医療法人協議会副会長
・一般社団法人日本専門医機構理事
・一般社団法人七尾市医師会監事
・七尾商工会議所副会頭
・石川県病院協会副会長
・特定非営利活動法人VHJ機構理事・VHJ研究会監事
・公益財団法人日本医療機能評価機構評議員、事業推進委員
・一般社団法人日本医療経営実践協会理事
・一般社団法人日本ホスピタルアライアンス理事

(委員)
【厚生労働省】医道審議会医師分科会医師臨床研修部会委員、医道審議会医師分科会医師国家試験改善検討部会委員、医道審議会保健師助産師看護師分科会看護師特定行為・研修部会委員、医師臨床研修制度到達目標・評価の在り方に関するWG委員、(中医協)診療報酬調査専門組織 入院医療等の調査・評価分科会委員、医療従事者の需給に関する検討会医師分科会委員、がん診療提供体制のあり方に関する検討会委員、認知症の人の行動・心理症状や身体合併症対応など循環型の医療介護等の提供のあり方に関する研究会委員
【内閣官房】日本版CCRC構想有識者会議委員
【石川県】石川県医療審議会委員 、医療計画推進委員会地域医療ビジョン策定部会委員、医商工連携促進協議会会員
【日本専門医機構】総合診療専門医に関する委員会委員
【四病協】総合部会員、医療安全対策委員会委員長、医療制度委員会委員
【日病協】診療報酬実務者委員会委員
【全日本病院協会】病院のあり方委員会、病院機能評価委員会、学術委員会、医療の質向上委員会、救急・防災委員会担当副会長
【日本病院会】インターネット委員会委員、災害医療対策委員会副委員長
【日本医師会】病院委員会委員
【石川県医師会】代議員、財政検討委員会委員、選挙制度検討委員会委員
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