夜半の雨も上がり、青空の見える奥州市の朝でした。
プラザイン水沢 2階「センチュリーホール」にて
全日本病院協会夏期研修会
です。
テーマは「東日本大震災からの復興について:過去・現在・未来」です。今回は、
市民公開講座として開催です。オープニングは、滝沢モンゴル村からの草原を思わす怏々しくも美しい
馬頭琴の演奏です。
まずは、
西澤寛俊会長のあいさつで開演となります。
講演Ⅰ 中小民間病院の震災の経験
釜石のぞみ病院 医療法人財団仁医会理事長 鹿野 亮一郎先生
旧釜石市立病院を民間移譲した病院での被災体験と問題点です。民間だけに公的支援が乏しかった現実を示します。
講演Ⅱ 東日本大震災で被災した小規模開業施設からの助言
南三陸志津川クリニック 院長 高橋 寿先生
透析クリニックとしての被災体験と透析医療の災害時対応についてお話しいただきました。
講演Ⅲ 東日本大震災津波からの復興
岩手医科大学 理事長・学長 小川 彰先生
震災後の状況を5段階に分け、特に中長期の取り組みを紹介します。第四段階の基幹病院の整備に中でも遠隔医療や患者データの集約化も図ります。さらに、第五段階として町の再生(新生)に応じた医療体制の新生も謳います。
単に、東日本大震災の経験から、
これから起こる確率の大きい東海、東南海、南海地震に向けた危機対応について研修させていただきました。
そして、
北上山地とひとめぼれが稔る田んぼを横目に水沢江刺を後にします。
今日は、
仙台空港から帰郷です。名取市の仙台空港からすぐに海を遠望します。あの震災時の空港への大津波の映像が思い出されますが、もうすっかり復興し、ターミナルには外国人が溢れていました。
東北の山々と別れを告げると雲海の上。雲の切れ間に
能登半島、そして、七尾が現れました。ただいまです。