病院機能評価の
訪問審査、最終日です。
12時から、訪問調査者(サーベイヤー)の方々からの講評でした。
病院の地域への想いを高く評価いただき、院内の職員間のコミュニケーションがいい点やアットホームな雰囲気をお褒めいただきました。しかし、茹で蛙のたとえではありませんが、なかなか病院の中が日常となると、気付かないことが多いものです。私たちが、見落としていた病院の問題点をずばりと指摘いただきました。そういった意味で、本当に第三者評価受審の意義は大きいと思います。
ところで、昨日からの大きなニュースは・・・
手術減、経営痛手 麻酔医確保に苦渋の厚遇 泉佐野病院
年間全身麻酔2,000件の病院で4人の麻酔医。・・・こりゃあ忙しいです!たとえば一人1,500万円の年俸ならば4人で6,000万円。これに対して、この超忙しい病院に一人の麻酔医が飛び込んだとしても3,500万円。・・・同じ仕事量をこなしていただけるならば、6,000万円に比べれば安くすむと思いますが、、、
そんな問題ではないのです!
都市部で
フリー麻酔医が増えています。麻酔のみパートタイムで請け負います。麻酔が終われば完全オフ。どの日に仕事をするかも自由。そして、麻酔医不足を受けて高収入です。しかも面倒な院内の会議や委員会、後輩やスタッフ教育、そして今回の当院のような病院機能評価への対応も必要ありません。
『立ち去り』はお金のことだけではないでしょう。大きな責任と過重労働によって自分の時間が取れないことなども原因でしょう。しかし、このままでは、病院の質も保証できませんし、麻酔医育成もおぼつかない状況です。おそらく、麻酔医を集中させ、一人当たりの過重を少なくすることが解決策だと思います。
この医師からの選択に応えることができる病院にすることが管理者の責任だと思います。