神野正博のよもやま話

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年度末の4つの会議~医師需給、臨床研修、看護師特定行為、地域医療構想

 27日は、ますは厚生労働省内で、
 平成30年度第4回医道審議会医師分科会医師臨床研修部会
に出席します。第1部(公開)は基礎研究医の養成について第2部非公開は臨床研修病院の指定に係る審査が議題となります。
 日本の科学振興のために基礎研究医志望者がいかに臨床研修を受けやすくするか、別枠の基礎研究医研修について議論です。本質的に、医師免許は基礎や臨床など分け隔てがないだけに、免許取得後の必須研修としての臨床能力(特にプライマリケア)の必要性を主張します。
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 さらに、TKP赤坂駅前カンファレンスセンターに場所を移動し、厚生労働省の
 1.第4次中間取りまとめ(案)について
 2.診療科ごとの将来必要な医師数の見通しの明確化について
です。平成27年から3年半に及ぶ議論の末、これまでに比べて実効性を持つ医師養成、偏在対策が、医師法や医療法改正の改正議論を経て、第4次取りまとめとして了承します。法改正には、武田俊彦前医政局長の力が大きかったと私見ながら振り返ります。
 ただ、地域偏在や入外来偏在策は盛り込まれたものの診療科の偏在は、これからです。これまでの既成に則った診療科配分ではなく、診療科のあり方、医療のかかり方からの議論を今後に求めます。
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 明けて、本日28日の午前は、全日本病院協会で、委員長を務める
 第5回 看護師特定行為研修委員会
に出席します。昨日、21日付として公表された新たな指定研修機関26機関中16機関、これを加えた113指定機関中70機関が全日病・SQUEのeラーニング(リンク)を使用しています。また、区分別科目も現在21区分中15区分が3月までに、その他6区分も来年度の早いうちに、着々と開講予定となります。
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 さらに、3月末の省令・通知変更(予定)に伴う共通科目研修の時間減、パーッケージ化への対応を協議し、eラーニングでの対応4月10日には全日本病院協会会議室を会場に厚労省担当官を招いて、指定研修機関と新規参入希望機関向けに対応研修会の開催を決定します。
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 そして、19時には石川県庁です。ここで、
 平成30年度 石川県医療計画推進委員会,
 第2回地域医療構想部会

に出席します。主な議題として、
 医療圏保健医療計画推進協議会の開催結果
 個別医療機関の病床見直し
 非稼動病棟を有する医療機関の状況と今後の対応
 個別医療機関の2025年に向けた具体的対応方針
 定量的な基準の導入
などを議論します。特に、各医療機関が自院の立ち位置を知る目的から、定量基準として佐賀方式、埼玉方式、奈良方式で試算します。この結果は参考値であり、診療報酬における回復期に誘導することに異議を唱えます。
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by dr-kanno | 2019-02-28 21:25 | 医療・介護制度のこと | Comments(0)

“未来の病院"をデザインするための提言

 週刊・病院新聞で連載中の未来の病院をデザインする~イノベーションを引き起こせは今回の第10回が最終回の掲載となる2月21日号(No.2544)が到着します。今回は、
 人生100年時代に備えよ
 ~病院は人生にかかわる"Life産業"~

です。
 最後に、“未来の病院"をデザインするために3点を提言します。テキストを掲載です。
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記事の詳細は本紙をご覧ください。
人生100年時代に備えよ
~病院は人生にかかわる"Life産業"~
            けいじゅヘルスケアシステム CEO 神野正博
 もうすぐ平成の時代が終わる。『内平らかに外成る(史記)、地平らかに天成る(書経)』で始まった平成の30年は、内平らかだったか?地平らかだったか?世界で、日本で様々な事件、事象・災害が起こった。
 日本の人口も平成20年の1億2,808万人をピークに減少に転じた。一方、平均寿命は平成の初めの男性76歳、女性82歳から、平成29年で各々81歳、87歳へと上昇した。まさに人生100年時代への備えの必要性を認識するとともに、昭和~平成の高度経済成長、バブルを経験した団塊の世代における新たな価値観にも留意していかねばならない。
 医療では、技術は進歩し、画期的な新薬も多数生まれた。しかし、この平成の30年間における病院のあり方、医療者の価値観がどれだけ変化したかは定かではない。多くの病院で外来の長い待ち時間はあたり前であり、専門医の集団は複数科受診を勧め、療養中は各職種が上から目線の『指導』を行う。
 今、働き方改革という、新たな外圧が押し寄せようとしている。これまで通りの医療を働き方改革という名の規制の下で行うことは不可能かもしれない。時短の中で、生産性向上なくして業績は上がらないということは本連載の第1回目に10回を通した課題として揚げた。
 今更、国の政策の方向性を変えることができないとするならば、この機こそ生産性向上と新たな病院の変態に挑戦すべき時と心得る。これまで、病院も時代の変化に対応すべきことを主張してきたが、いよいよ「すべき」ではなく、「せねばならない」機なのだ。
 “未来の病院"をデザインするために以下の3点を提言し、この連載を終わりにしたい。
1.病院医療の守備範囲の再構築
 病院はLife産業と心得たい。これまでの救命だけではなく、生活、さらには人生に関わる産業なのである。医療職の意識の進化とともに、専門家集団、施設、制度の間をつなぐ役割を担う職種(筆者は『つなぎ人』と呼ぶ)のエンパワーメントが重要だろう。
2.医師と患者との関係の再構築
 急性期医療、緊急医療は医師の仕事であるが、未病段階の健康管理、慢性期医療、終末期医療においては、『医者任せ』の意識を変える必要がある。『YbdY ( You are the best doctor of your own )』の考え方を支持したい。そのためには、病院が患者情報を患者のもとへ帰すという当たり前の仕組みの構築が必要だ。
 恵寿においては、11年から、国の補助金を使ったPHR( Personal Health Record )の試行を始め、17年にようやく民間企業との協働によってカルテコ®と名付けられた仕組みで、患者の病名、手術・処置名、検査データ、処方内容から順次、画像データ( DICOM )、健診データを患者自らが、スマートフォンやタブレット、PCで管理できるようにした。さらに、この仕組みの中で、患者の自己管理のために自己取得データ(家庭での血圧、体重、歩数など)もカルテコ内で管理可能とした(図)。
3.最新技術導入と民間企業との協働の促進
 注目を浴びるAIやロボット分野において、さらには最新のICT技術の分野において、病院という資本規模で内製化、開発することは不可能であると思う。しかし、業務の効率化、生産性向上の不断の努力のために諦めるわけにはいかない。一方でヘルスケアビジネスの可能性から参入を希望する企業も多い。ならば、患者や利用者の個人情報保護は守った上で、われわれにはフィールドを貸し、共同研究、共同開発し、企業とその成果を分かち合う心意気が必要だと心得る。

 さて、今週も能登北部の恵寿鳩ケ丘から活動を開始します。1階ロビーには立派な雛段飾りです。上品なお顔立ちです。そして、3階入所棟には、職員手作りのひな人形です。
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 精育園花苗販売コーナーには、春の花苗が並びます。陽射しも、気温ももう春の能登です。
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by dr-kanno | 2019-02-25 16:00 | 医療・介護制度のこと | Comments(0)

『つなぎ人』としての医師事務作業補助者

 晴天の朝の七尾を出発します。
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 倒産を宣言した七尾駅前のショッピングセンター・パトリアの今後が心配しながら、金沢に向かいます。今日の目的地は、駅前の石川県立音楽堂邦楽ホールホテル日航金沢となります。
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 石川県立音楽堂では、第16回日本医療秘書学会『医療秘書の輝く未来を創出せよ』をテーマ佐藤秀次・金沢脳神経外科病院長を学会長に開催です。
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 午後のシンポジウム:医療事務作業補助者のキャリアパス形成と人材育成にシンポジストとして参加です。
 手稲渓仁会病院の南木由美・課長代理やはたメディカルセンターの松井圭子・医療秘書課主任より、両院で実行するキャリアパスの実際を紹介します。
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 また、からは
 医師事務作業補助者のキャリアパス形成と人材育成
と題して、医師のタスクシフト、タスクシェアの先のひとつとして傍にいる医師事務作業補助者こそ、チーム医療ばかりではなく、さらに介護や生活など地域包括ケアの『つなぎ人』となるべきであること。さらに、人員基準による人数ではなくアウトカム評価に耐えることができる人材の養成とキャリアパス創りを専門職の職能団体として取り組むべきことを提言します。ディスカッションの最後に、唐澤 剛・慶応義塾大学大学院特任教授(元厚生労働省保険局長)からも、医師の補助、チーム医療・地域包括ケアの要たれとエールが送られます。
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 さて、もう一方は、ホテル日航金沢で開催の7月から始まるロータリークラブの年度、2019‐20年度の
 国際ロータリー第2610地区 第3回ガバナー補佐会議
 次期地区チーム研修セミナー
に参加します。
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 ガバナーエレクト(次期ガバナー)の松本耕作から、サンディエゴで開催された国際協議会での国際ロータリー会長の方針やガバナーとしてこれからの戦略計画の策定、そして「未来に適応すること、変化を導くこと」のためのICTを利用した改革プランが示されます。
 ガバナーノミニー・デジグネートとして、のあいさつの機会をいただき、ロータリーを構成する世界のトップレベルの企業人、組織人が示す方向性は、時代の先端をいく洗練された考え方であり、それを理解することは、自らの企業、組織における方向性の決定に必ず役に立つに違いないことを訴えます。
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by dr-kanno | 2019-02-24 19:11 | 医療経営のこと | Comments(0)

職業奉仕でNeighborhoodを形成

 霜が降りて寒い朝でしたが、日中は心地の良い春の陽射しです。
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 七尾ロータリークラブ例会(第3128回)卓話は、
 地域をデザインせよ
   ガバナーノミニー・デジグネイト 神野正博
です。地域が縮小していく中で、国際ロータリーの規範である職業奉仕(自らの職業を通して地域に奉仕する)で、Neighborhoodを形成する必要を、さらには昨日の健康経営優良法人認定を受けて、職場や地域における健康が、明るい地域のためにも人材確保の面からも重要であることをお話しします。
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 さて、16時から病院のKeiju Innovation Hubにおいて、リハビリ研修会
 手外科とハンドセラピー
   当院整形外科 山本大樹医師
の講演を拝聴です。手外科の専門医師として、腱のトラブル、指切断などの外傷、骨折後のフォローなどの恵寿における症例などを説明したうえで、リハビリ部内でもハンドセラピストの研修の強化を訴えます。
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by dr-kanno | 2019-02-22 17:55 | 地域のこと | Comments(0)

健康経営優良法人2019(ホワイト500)認定とパネルディスカッション

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 早朝の小松空港から、厚い雲の上に出ます。石庭のような雲上に白山や御嶽が頭を出します。東京・内幸町のイイノホールです。
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 健康経営アワード2019
に出席です。関 芳弘・経済産業副大臣らから、人材不足と少子高齢化が進むこれからの日本で、若い世代から健康に留意し、高齢になっても生産性を向上できるような健康経営の必要性を説きます。その上で、企業文化としての『健康経営』、明るい社会保障改革を訴えます。
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 また、投資家の視点からのプレゼンテーションでは、健康経営をコストか投資(=付加価値向上)かを明確にしたうえで、企業サイドからから発信する働き方改革、社員と相互信頼で結ばれたパートナーシップであるべしと訴えます。
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 まずは、健康経営銘柄2019に上場会社37社が選定され、表彰式です。全国にアンバサダーとして健康経営を進める使命を帯びます。
 次に、健康経営優良法人2019(ホワイト500)の発表です。全国のトップランナーに認定です。
 2019年度受賞企業大規模法人部門821社唯一代表して、当法人が壇上で20年来、前職からのお知り合いである日本健康会議 渡辺 俊介事務局長より認定証を授与されました。
 さらにその後、パネルディスかションとして
 健康経営のステークホルダーへの発信や普及について
です。日本政策投資銀行の田原正人・サステナビリティ企画部長をモデレーターに、健康優良銘柄を代表して若島 司・コニカミノルタ人事・総務部長、健康経営優良法人を代表して登壇し、董仙会の健康経営の取り組みとして、1994年来本来業務に焦点を当てたタスクシェアやキャリアデザインプロジェクトを紹介しつつ、パネラーと話し合います。
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 会場で配布された銘柄レポート(PDF版へリンク)の巻末にトップランナー部門でアクサ生命保険当法人が、さらに手本となっている企業名が掲載です。
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by dr-kanno | 2019-02-21 21:29 | 医療経営のこと | Comments(0)

重要性成功要因とアクションプランをBSCで

 週刊・病院新聞で連載中の未来の病院をデザインする~イノベーションを引き起こせ第9回が掲載された2月14日号(No.2543)が到着します。今回は、
 生活関連企業とともに地域で総力戦
 病院も患者の生活支援を

です。これからの時代に、病院が単に命を救うところではなく、その後の生活支援にかかわっていく必要性と、その実践例を紹介します。
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詳細は本誌をご覧ください。
 週の初めは、能登北部の恵寿鳩ケ丘です。周りの雪もほとんど消え、暖かくなってきました。院内には、一足も二足も早いです。
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 今日の午後からは、来年度の各部署の重要性成功要因とアクションプランをBSC( Balanced Score Card )を共通言語として共有するヒアリングの開始です。今日は、本部から恵寿総合病院の部長級のヒアリングです。
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by dr-kanno | 2019-02-18 18:10 | 医療経営のこと | Comments(0)

専門家集団の縦社会に横ぐしを刺す努力

 昨日16日は、晴天の関東、青空に高原の雪が光る霧ケ峰(写真左)から、まさにこの日は雨水、雨雲が低く垂れこめる富山です。昭和11年に建てられた富山電気ビルで会議です。これから富山行きが増えそうです。
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 そして、金沢に移動し、14時からは石川県医師会館を会場に、石川県病院協会と日本医療機能評価機構が共催する
 第15回病院機能評価受審支援セミナー・相談会
に駆け付けます。地方で、15年前から続く定番行事です。今回は190人の受講で、満席の状態です。今回のテーマ
 病院機能評価やQI等を活用した質改善活動
とし、石野 洋・石川県病院協会会長の挨拶に引き続き、が座長を務め、以下のプログラムです。
機能種別版評価項目3rdG:Ver.2.0の概要と病院機能評価を活用した質改善について
  事務管理サーベイヤー 鈴木 紀之
 病院評価にあたって課題に対して主張するテーマを等身大でサーベイヤーに伝えること、サーベイヤーは受審病院を理解したうえで評価するというキャッチボールの必要性を語ります。
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認定病院による質改善活動事例の発表①
  白山石川医療事業団公立つるぎ病院
  副技師長 作本 秀樹氏、看護副部長 橋本 陽子
 継続的な質改善に、考えようとするくせ、気付こうとするくせ、変えようとするくせの重要性を基に事例を紹介します。
認定病院による質改善活動事例の発表②
  一宮市立市民病院外科部長 阪井 満
 医療の質改善委員会の長として、評価と監査の違いを理解したうえで、自己評価する文化の定着、専門家集団の縦社会に横ぐしを刺す努力を紹介です。
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パネルディスカッション・質疑応答
 問われるガバナンスの本質質改善活動のあるべき人員と単位、顧客の価値感の変化と評価指標などの話題で盛り上がります。
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 そして、今日は和倉温泉・美湾荘を会場に、能登中部地域(国際ロータリー2610地区第3分区)の7つのロータリークラブが集まる都市連合会IM( Intercity Meeting )ガバナー・ノミニー・デジグネートとして参加します。
 山田外志勝ガバナー補佐若林啓介ガバナーの挨拶などに続き、
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ロータリー講演は、
伝統芸能と継承
  金沢にし茶屋街 明月 さん
です。芸の継承の時間軸、才能、そして最近の傾向などいついて、そして小ネタ的裏話を沢山教えていただきます。
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by dr-kanno | 2019-02-17 15:05 | 医療・介護制度のこと | Comments(0)

地域医療構想の推進をいかに図るか~地域医療構想アドバイザー会議

 街のあちこちに春のディスプレイです。お雛様桃(梅?)菜の花、、、定番の春です。
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 そうはいっても冷え込みます。時折、小雪が舞う中、東京・霞が関の厚生労働省で打ち合わせ、さらに西新宿のベルサール新宿セントラルパークに移動します。
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 ここで、厚生労働省
 平成30年度 第2回地域医療構想アドバイザー会議
に、石川県の地域医療構想アドバイザー3名のひとりとして、石川県職員とともに参加します。地域医療構想の推進をいかに図るかということで、
地域医療構想に関する山形県での取り組み状況と課題
  山形大学大学院教授 村上正泰
 実態として、軽度急性期を回復期と捉え、独自に収集したデータを用いて中身のある「調整」を図った事例です。会場からは、他の地域でもこういったデータ解析と調整作業を実行するThink Tankの必要性とそれに対する財源の手当ての必要性を訴える声が届けられます。
独立行政法人山形県・酒田市病院機の取組み
~統合・再編による機能分担とその後の状況~
  山形県・酒田市病院機構 栗谷義樹
 地域医療連携推進法人設立の経緯やその後の経営状況の説明です。機能集中の代償か、毎年20数億の繰入金には驚きですが、「行政はアクセス整備に予算を投下せよ」のくだりには激しく同意です。
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医療提供体制の課題をどう見るべきか
~病院の機能と規模に着目を~
  奈良県福祉医療部長 林 修一郎
 厚生労働省保険局医療課時代から議論を重ねてきた仲です。「急性期医療の過剰」に取り組むだけでは、現在の問題の解決にならないとして、病床数に着目するのではなく、地域の本当の課題を解決するためにも、「地域医療構想」という枠組みを活用すべきとします。その上で、既に「奈良方式」として、有名になった急性期を重症急性期、軽症急性期と分け、病床機能報告を5段階に分けること、そして、新たに急性期の前者以上を「断らない病院」へ機能強化、後者以下を「面倒見のいい病院」へ機能強化することを提言します。また、「病床数」ではなく病院の「医師数」を見ると、病院の機能と相関するという考え方に目から鱗です。
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 この後、急ぎ、有楽町の東京国際フォーラムに移動します。
 日本専門医機構 第10回理事会
に出席し、協議、報告を受けます。特にサブスペシャリティ領域で、90学会から提出されたレビューシートも報告です。「基幹病院における診療科」を目安にこの領域の整備指針の策定と機構専門医としての認定を抑制的に進めることとなります。
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by dr-kanno | 2019-02-15 21:25 | 医療・介護制度のこと | Comments(0)

われわれの意識する「病院」はこれからの「病院」なのか

 13日の夕は、本郷真砂坂上の医学書院に駆け付けます。ここで、編集主幹を務める
 雑誌『病院』編集会議
に臨みます。今後の特集のテーマも刺激的です。加えて、早くも2020年の年間方針会議も行います。そんな中で、ドラッカーの質問、「顧客は誰か」「その顧客は何を望んでいるのか」を例に出し、「病院とは何か」「病院の顧客は何を望んでいるのか」を突き詰めていけば、「病気を治療する場」であるわれわれの意識する「病院」はこれからの「病院」なのかどうかというアイロニーに陥ります。そして、この『病院』誌もこれまでのままでは読者がいなくなること、それ故に守備範囲と販促の手立てと対象を変えねばという議論となります。
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 そのな話を真剣にできる仲間(編集委員)である、渋谷健司教授が英国に転職されるにあたって、今回で編集委員を辞職されることになりました。国際経験と若さでこれまでにない企画案を提供いただきました。ありがとうございます。
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 そして、今日は滋賀県、JR琵琶湖線の南草津駅に降り立ちます。立命館大学のある若い街ということです。これまで通過は数え切れませんが、初めての下車となります。駅前のニプロ医療研修施設iMEPを会場に
 滋賀県私立病院協会 平成30年度 職員研修会
にお招きいただきました。から
 地域包括ケアシステム構築に期待される病院の役割
と題して、たっぷり90分のお話しです。ここでも今後の病院のあり方を考えます。少なくとも救命だけではなく、生活や人生に関わること、さらには地域の企業や公とNeighborhoodとして関わっていくことを強調します。
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 続いて
 滋賀県の医療情勢~医師確保について~
  滋賀県健康医療福祉部 理事 角野文彦
です。ほとんどが医師不足医療圏となる滋賀県の現状と地域医療対策協議会の方向性を示します。私が委員出席している医師需給分科会の議論が地方にどう伝わっているかを検証させて頂く機会ともなりました。
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by dr-kanno | 2019-02-14 21:18 | 医療・介護制度のこと | Comments(0)

命を救うだけではなく、その後の生活も守る

 恵寿総合病院の本館4階のハートセンター、そして、七尾湾を見渡せる気持ちのいい専用の心臓リハビリです。
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 この恵寿ハートセンターの取り組みとリハビリに関して、本日2月13日付の北陸中日新聞朝刊石川版に掲載です。「命を救うだけではなく、その後の生活も守る」。目指すのは、急性期から退院後まで切れ目のない診療というコンセプトを明確にして、
 能登で日常を取り戻すまで
 七尾・恵寿総合病院 リハビリ充実
という見出しで掲載です。能登唯一の心臓血管外科で行われた大動脈弁狭窄症手術術後2日目の患者さんの心臓リハビリの模様が掲載されています。また、これまた能登唯一のリハビリテーション専門医のきめ細かなリハ計画、そして理学療法士100人体制による365日リハビリなどが紹介されています。
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by dr-kanno | 2019-02-13 12:54 | 病院のこと | Comments(0)



石川県七尾市の社会医療法人財団董仙会・恵寿総合病院(www.keiju.co.jp)理事長 神野正博のブログです。法人・病院の取り組みを紹介するとともに、地域医療や日本の医療への思いを綴ります。
カテゴリ
公職一覧
・社会福祉法人徳充会理事長
・公益社団法人全日本病院協会副会長
・一般社団法人日本社会医療法人協議会副会長
・一般社団法人日本専門医機構理事
・一般社団法人七尾市医師会監事
・七尾商工会議所副会頭
・石川県病院協会副会長
・国際ロータリー2610地区2021-22年ガバナーノミニー
・特定非営利活動法人VHJ機構理事・VHJ研究会監事
・サービス産業生産性協議会(SPRING)幹事
・公益財団法人日本医療機能評価機構評議員、事業推進委員
・一般社団法人日本医療経営実践協会理事
・一般社団法人日本ホスピタルアライアンス理事

(委員)
【厚生労働省】医道審議会医師分科会医師臨床研修部会委員、医道審議会医師分科会医師国家試験改善検討部会委員、医道審議会保健師助産師看護師分科会看護師特定行為・研修部会委員、医師臨床研修制度到達目標・評価の在り方に関するWG委員、(中医協)診療報酬調査専門組織 入院医療等の調査・評価分科会委員、医療従事者の需給に関する検討会医師分科会委員
【石川県】石川県医療審議会委員 、医療計画推進委員会地域医療ビジョン策定部会委員、地域医療構想アドバイザー、石川県地域医療対策協議会構成員、医商工連携促進協議会会員
【日本専門医機構】財務委員会委員
【四病協】総合部会員、医療制度委員会委員 、医師の働き方検討委員
【全日本病院協会】看護師特定行為委員会委員長、病院のあり方委員会
【日本病院会】災害医療対策委員会副委員長
【日本医師会】病院委員会委員
【医師臨床研修マッチング協議会】運営委員
【医学書院】月刊「病院」編集主幹

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